♯2

成功している

企業YouTubeチャンネルと

その発信内容

前回#1では、動画活用の必要性について現代日本社会の特徴と動画およびYouTubeの特性から紐解いていきました。

今回は、実際にYouTubeで数字を伸ばし、その結果ブランド価値を高めている

企業YouTubeチャンネルをご紹介し、その共通点について解説してまいります。

​成功事例1

北欧、暮らしの道具店

(結城) こんにちは、株式会社WIQOMEDIANの結城です。

 

(滝) 滝です。

 

(結城) 今回は実際に視聴者の好意を獲得し、チャンネル登録者数や再生数が伸びているチャンネルの紹介をしていきます。

(結城) 事例1つ目は、北欧、暮らしの道具店というチャンネルです。現在チャンネル登録者数は15.1万人(2020年2月現在)となっています。株式会社クラシコムという会社が運営しており、北欧系の日用雑貨やインテリアのECサイトを運営しています。

 

(滝) このチャンネルはすごく有名ですよね。チャンネルとしては、ECサイトで扱っている北欧雑貨を取り入れた暮らしをイメージさせる、そういうコンセプトの動画をたくさん

投稿していらっしゃいます。YouTube運営の方法として、多くの方が参考にすべき事例ということで、今回1例目にあげました。

(結城) 具体的なコンテンツ内容をご紹介致します。

まずは、「モーニングルーティン」。これは30代~40代の一般女性の実際の北欧雑貨を使った暮らしの様子を描いています。美しい映像と音楽で、ゆったりとした生活の中に雑貨が溶け込んでいる様子が上手く表現されています。

 

次に、「料理ドラマ」です。こちらは20代OLの主人公、心のうちをつぶやきながら料理をつくっていくという、落ち着いた気分になれるドラマです。

 

続いて、「暮らしの本音」というコンテンツでは、実際の利用者の方へのインタビューを雑貨の利用シーンの映像も交えながらお送りしています。

 

他には、実店舗のスタッフの方による、アパレル商品を使ったコーディネートやレビューのコンテンツがあります。

 

いずれも女性が主体となっており、”北欧雑貨がある暮らし” を各年齢層に向けて様々な表現で表現しています。

 

(滝) どれもすごく素敵なコンテンツですよね。

 

(結城) このチャンネルは商品が映ってはいるんですけど、特に売り込まれているっていう感じではなくて、その生活を見てたら「これ、ちょっと欲しいな」「こういうモノがある生活したいなぁ」という気持ちにいつの間にかなっているんですよね。

 

(滝) まさにこれぞYouTubeを使った最高のブランディングですね。いろいろな動画を見ていると、すごくやっぱりブランディングが上手だなあっていうのを感じます。

 

例えば、「モーニングルーティン」ですが、これは現在YouTubeでとにかく流行っているコンテンツです。内容的には、起きてから家を出るまでのルーティーン的にやっていることをそのまま流す、というモノなんですが、ファンの方というのはやっぱりそういうのを見てみたいわけです。

 

この「北欧、暮らしの道具店」は、ちょっと手の込んだモーニングルーティンになっています。内容的には同様に、料理などの家事をしている様子を映しているんですけど、その映像のクオリティがすごく高くて、なおかつ家の中を北欧の雑貨やインテリアを取り入れた世界観で構築していているんです。これを見た人は自分もこういう風な暮らしをしてみたいなみたいなと思うわけですよね。

 

実際に日本にある家の様子、しかし明らかにすごくおしゃれな世界観。その中でモーニングルーティンをする姿に自分を投影させ、深い共感が生まれてファンになっていく、ということをやられているわけですよ。すごくそのやり方が上手ですね。

 

映像的にも音楽やデザイン、カラーグレーディング(動画の色)などが、北欧の優しい雰囲気を感じさせるよう統一されていますね。その辺もブランドイメージを上手に動画を利用して伝えられているなと感じます。素敵なチャンネルですね。

​成功事例2

​片付けトントン

(結城) 次の事例は片付けトントン

愛知県の不用品回収業者 株式会社中西という企業が運営しているチャンネルです。

 

主なコンテンツは、いわゆる”ゴミ屋敷の掃除”なのですが、動画的にはバラエティチックでポップな感じにまとまっていているんです。普通 ”ゴミ屋敷の掃除”って、なかなか汚くてそこまで見たくなるようなものではないと思うのですが、なんか見たくなっちゃうんですよね。

 

(滝) このチャンネルは面白いですね。中小企業だと思うんですけど、上手にYouTubeを活用し視聴者を楽しませることで、愛知県近隣、そして全国的にも知名度をあげているんじゃないかと思います。

 

(結城) 実際、チャンネル登録者数も14.3万人(2020年2月現在)ということで、地方の中小企業の発信にも関わらず、すごい登録者数ですよね。

 

(滝) もちろん、ゴミ屋敷がきれいになっていく過程を楽しめるという、シンプルな楽しませ要素もあるんですけど、一番の特徴は株式会社中西さんの社員さんが出演されていることですね。実際に片付ける様子やトークなどをお届けしているのですが、皆さんの人柄の良さが

ゴリゴリに伝わってくるんですよね(笑)。コメントでも、「こんなゴミ屋敷を嫌な顔一つ出さずにやってくれるなんて皆さんいい人だなぁ」みたいな言葉がすごい来ているんですよ。

これってやっぱりこの株式会社中西さんの会社の特徴だと思うんですよね。

 

社員さんがすごく真面目で優しくて、どんなゴミ屋敷でもやな顔ひとつせずにしっかりと仕事を全うしてくれるということ、それを動画だからこそYouTubeだからこそしっかりと伝えられているっていうのが凄い特徴的だなと思いましたね。

 

(結城) そうですね。清掃業者ってウェブサイトを見ただけでは比較検討が難しいと思うんですけど、仕事に対する真摯な様子を見ると「この人たちにぜひやって欲しいな」という信頼感で頼みたくなりますよね。

 

(滝) まさにこの”優しさ”という中西さんのブランドイメージを、動画を使ってうまくブランディングできていますよね。素晴らしいチャンネルですね。

​成功事例3

葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭

(結城) 次のチャンネルは、葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭です。

ちょっと硬い名前ではあるんですけれども、こちらもチャンネル登録者数が7万人(2020年2月)と非常に伸びているチャンネルです。

 

(滝) 一葬儀屋さんとしては考えられないようなチャンネル登録者数ですね。

 

(結城) 具体的にどういうコンテンツを投稿しているかというところですが、基本的には

この佐藤葬祭代表の佐藤さんの一人喋りです。テーマとしては、まずは葬式関連の疑問。家族が亡くなり心が痛んでいる状態の遺族の方の心のケア、生や死に関する哲学的なテーマ、他にもグロテスクの話や心霊系のような変わったテーマもあります。また、時事ネタ的に事件・事絡めたテーマも多く扱っていますね。

 

(滝) 面白いですよね、このチャンネルは。死体処理や心霊系の話とかもあるんですけど、しっかりといろんな知識に基づいて話されているので、全然嫌な感じがしないですよね。しっかりとした知識としてこちらも受け取ることができますね。

 

生死に関するテーマを軽く扱ってしまうと、たとえ数字が伸びたとしても、その会社のブランディングにはなっていかないですからね。仕事に対して、すごく哲学を持ってやっているという事が伝わるからこそ、この佐藤葬祭さんに対する信頼感っていうのがどんどん増していくわけですよね。

 

(結城) やっぱり葬式関連のことって、検索してもなかなか出てこないですし、人に聞いてもよく分からないことが多いので、実際にプロの方が話されているからこそ学べるものがありますね。それに、なかなか葬儀業者を使うことってないと思うんですけど、いざという時にこの佐藤葬祭さんにお世話になりたいという気持ちになりますね。

 

(滝) なりますね。僕もすでに心を掴まれています。すごく信頼感を持って見ているので、まさにブランディングが僕に効いている状態ですね。

​成功事例4

B.R.CHANNEL Fashion College

(結城) 次の事例はB.R.CHANNEL Fashion Collegeです。

こちらは株式会社ビー・アール・ティーが運営する、高級メンズファッションに関するチャンネルです。チャンネル登録者数も14.9万人 (2020年2月現在)と、メンズファッション界では一番の数字になっています。

 

(滝) このチャンネルは、弊社が立ち上げからずっと一緒に運営させていただいているチャンネルです。元々このBRチャンネルの母体は、「B.R.ONLINE」といういわゆる高級ファッション版のZOZOTOWNみたいなECサイトで、1着数十万円するようなイタリアンファッションを扱っているんですね。これだけ高価なものを紹介しているにも関わらず、放送の後には注文が殺到してすごいんですよ。

 

ファッションディレクターの干場義雅さんと寺田有希さんという二人のMCの方がメインにファッションの着方などを一から解説していたりするんですけど、やっぱり長くやってるだけあって、ファン度がしっかりと深くなってきているんですよね。

 

MCやチャンネルのことをすごく信用していただけている状態を作れているので、1着十数万円するライダースジャケットが一晩で数百着オーダーされる、そんなことが起こっているんです。やっぱりそれは長きにわたってずっと視聴者さんが求めるような情報や知識を惜しみなく伝え続けてきたからですね。それによってファンの方達がしっかりとそれを受け取ってくれて、より好きになっていただいている状況が作れているわけです。

 

(結城) やっぱり情報をもらっていく中で、こういうカッコイイ男になりたいっていう憧れが出てきますよね。服だけじゃなくライフスタイルの実現っていうところにまで、憧れを持って見たくなるチャンネルですよね。

 

(滝) そうですね。一つすごく参考になるなぁと思う点は、マネタイズを考えるときに”情報”に課金させてマネタイズするという方法がもちろんあるわけですよね。しかし、このB.R.CHANNELはそういったことは行わずに、とにかくファンを育ててB.R.ONLINEで

買い物をしていただくということでマネタイズをしているんですよね。やっぱりビジネスをしていると、すぐにマネタイズを焦ってしまうことが結構ありますが、それをせずにいかにファンを育て続けるかということをやり続けた結果、EC売上も右肩上がりの状況が作れているという風にビー・アール・ティーさんから伺っています。

 

ファンを楽しませ続け、ファンが欲しい情報を提供し続けるということが、この時代極めて重要だということの証拠の一つとなるチャンネルじゃないかなというふうに僕たちは思っています。

 

(結城) ということで実際に再生数やチャンネル登録者数が伸びているチャンネルを4つ紹介させていただきました。伸びているチャンネルが持つ特徴ですが、まず第一に”共感”を生むというところです。

例えば「片付けトントン」では社員さんが、「北欧暮らしの道具店」では消費者の方が出演されていました。視聴者に近い存在が動画に出演していることで”親近感””共感”を生むことができます。

 

また、日常の疑問や課題に対する解決系コンテンツは、視聴者が「これは自分のためのコンテンツだ」という風に感じることができます。

 

(滝) 自分のちょっと延長線上にいる姿を描くっていうのが”憧れ”と”共感”を生むコツだったりしますね。

 

(結城) そしてもうひとつの特徴は、実際の商品やサービスを絡めた”世界観”を演出しているというところですね。商品やサービスを決して売り込むのではなく、それを動画の中で世界観として見せることで、視聴者がその中に没入していきます。そして、いつの間にかその企業やサービスのファンとなるわけです。

 

逆に活性化できてないチャンネルは、CMやハウツー動画のアーカイブとなってしまっている状態が多いです。いろんな企画を行っていたとしても、結局コンセプトがバラバラで何が伝えたいか分からないチャンネルになっているんですよね。

 

そのため、何よりも先に行うべきはベースとなるYouTubeチャンネルのコンセプト設計が最も重要になってきます。

 

(滝) そして、それは見てくれる人をとにかく楽しませることであると。”楽しませる”というのは単純に笑わせるっていうことだけではなくて、かゆいところに手の届く情報を提供するということも含めます。

 

伝えたいブランディングイメージ・ブランドビジョンを軸に世界観を構築して、楽しませ続けるということが、YouTubeにおいて極めて重要であると思います。

 

(結城) ということでこれからもYouTubeチャンネルの運営に関して、有益な情報を提供していきたいと思いますのでチャンネル登録よろしくお願いします。

 

次回は「YouTubeの制作会社の特徴比較」です。

是非ご覧ください。

​効果を出しているチャンネルの共通点

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